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スタージョンの法則

スタージョンの法則

 どんなものでも、90%はカスだ。

 

【解説】

 この法則は、SF作家のシオドア・スタージョンの言葉が起源になっています。

伝えられるところによると、ある文学に関するパネルディスカッションで英文学の教授が、通俗SF小説からいくつかの文章を読み上げ、こう言いました。

「SFの90%はカスじゃないか」

スタージョンが言い返します。

「どんなものでも、90%はカスじゃないか」

 

本来のスタージョンの法則は「常に絶対的なものは存在しない」ですが、上記のエピソードが面白いので、「どんなものでも、90%はカスだ」がスタージョンの法則として知られています。

 

【信憑性】

 確かにSFには名作もあれば、駄作もあるでしょう。

でもそれならば純文学でも映画、音楽その他なんでも名作もあれば、駄作もあります。むしろ駄作が多ければ多いほど名作の価値が上がるというもの。

一面だけとらえて全体を評価することの愚かさを諭してくれる法則です。

 

【適用例】

絶対的なものは存在しない、という考えは非常に重要です。現状に満足せず、常に改良・改善を考えることに繋がります。

小説でも一般的な商品でも駄作、凡作があるのは、それを受け入れる市場があるからです。そもそも市場がなければ、名作も生まれません。ならば駄作、凡作もそれなりの存在価値がある、ということになります。 

ゲームソフトではあまりにくだらないソフトは、クソゲーとして賞賛(?)されています。自ら製作した映画が全て興行的に失敗し、「史上最低の映画監督」と呼ばれるエド・ウッドにも、映画監督のデヴィッド・リンチクエンティン・タランティーノらのファンがおり、彼の伝記映画も作られたくらいです。

どうせ駄作ならば、思いっきりブッ飛んでみるのもアリ、かも知れません。