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パレートの法則

パレートの法則

 全体の数値の大部分は、全体を構成する一部によって生み出されている。

 

【解説】

80:20の法則、ニハチの法則とも呼ばれる超有名な法則です。イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートによる所得分布の分析から生まれました。

全体の80%の出来事は、20%の要因によって生じている、という法則であり、20%を管理することに注力し、残りの80%の管理には力を入れなくてもよい、との考えです。

 【信憑性】

 パレートの法則は、あくまで経験則です。もともと自然界や社会で生じる現象は、ばらつきや偏りを持っているものであり、それを象徴する言葉としてパレートの法則という言葉が使われています。従って、適用する場面によっては80対20ではなく、70対30が適している場合があります。

【適用例】

この法則が日本で広く知られるようになったのは、1950年代にジョセフ・ジュラン博士が日本企業に総合的品質管理(Total Quality Management)を指導したことによります。

従って、品質管理において重要な不具合原因を特定し重点管理する際にパレート図として利用されています。

その他に、在庫管理や顧客管理においても適用が可能です。

ビジネスにおいては、次のような言い回しで使われています。

・利益の80%は、20%の商品が生み出している。

・売上の80%は、20%の顧客によってもたらされている。

・売上の80%は、20%の従業員によって生み出されている。

・ソフトウェアを使う80%の人は、20%の機能しか使わない。

 

シンプルであるがゆえに、揶揄的に使われることも多い法則です。