マネジメントの第一歩

ビジネスのヒントを綴っています

ビジネスの法則

ベラの法則

ベラの法則 ゲームは終わってみるまで勝敗は分からない。 【解説】 この法則は、アメリカのメジャーリーグ監督のヨギ・ベラの言葉です。1973年のシーズンの途中、ニューヨーク・メッツは首位と9ゲーム半も引き離されていたため、記者が「今シーズンは優勝は…

レス・イズ・モアの法則

レス・イズ・モアの法則 物事は簡単にしたほうが価値が上がる。 【解説】 レス・イズ・モアの英語表記は「Less is more」ですから、直訳すれば「少なくすれば多くなる」。アメリカでよく使われている人生訓です。その意味は、物事はシンプルにすれば、価値が…

選択的注意

選択的注意 多くの情報に取り囲まれる環境で、自分にとって重要だと認識される情報のみを選択し、それに注意を向ける認知機能。 【解説】 選択的注意の代表例はカクテルパーティ効果です。パーティのような大人数があちこちで会話をしていても、相手の会話は…

フォーカシング・イリュージョン

フォーカシング・イリュージョン ある状態になれば幸せになる、との思い込み。 【解説】 プリンストン大学名誉教授のダニエル・カーネマンの研究によると、年収7万5千ドルまでは年収が増えるほど幸福度は増していきますが、7万5千ドルを超えると年収が増…

ツァイガルニク効果

ツァイガルニク効果 人は達成できた事項よりも、未達成や中断された事項をよく覚えている。 【解説】 ツァイガルニク効果は、ドイツの心理学者クルト・レヴィンとソビエト連邦の女性心理学者ブルーマ・ツァイガルニクの仮説「人は目標に向かっている時は緊張…

ピークエンドの法則

ピークエンドの法則 人は経験を、その絶頂期(ピーク)と終わった時(エンド)の印象で全体を評価する。 【解説】 この法則は、1999年に心理学者、行動経済学者のダニエル・カーネマンにより提唱されました。カーネマンは2002年には行動経済学と実験経済学へ…

有用性のわな

有用性のわな ある方法で成功を収めるとその方法が有効であると思い込み、それ以外の方法を採用することを拒否してしまう現象。 【解説】 意思決定が 成功体験に縛られてしまうという意味ではアインシュテルング効果と似ていますが、 アインシュテルング効果…

ユニフォーム効果

ユニフォーム効果 ユニフォームを着用することにより、人の印象が変わる効果。 【解説】 看護士のユニフォームを着ている人は優しく見え、警察官のユニフォームを着ている人は正義感が強く真面目に見えます。このようにユニフォームの持つイメージによって着…

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果 他者から期待されることにより、当人の成長が高まる効果。 【解説】 ピグマリオン効果は、1964年に米・教育心理学者のロバート・ローゼンタールによる実験から導かれました。ピグマリオンとは、ギリシャ神話に出てくる王様の名前です。ピグ…

スタージョンの法則

スタージョンの法則 どんなものでも、90%はカスだ。 【解説】 この法則は、SF作家のシオドア・スタージョンの言葉が起源になっています。 伝えられるところによると、ある文学に関するパネルディスカッションで英文学の教授が、通俗SF小説からいくつか…

エメットの法則

エメットの法則 仕事を先延ばしすると、先延ばししなかった場合よりも多くの時間とエネルギーを必要とする。 【解説】 この法則は、経営コンサルタントのリタ・エメットがその著書「いまやろうと思っていたのに・・・必ず治るーそのグズな習慣」で紹介してい…

アインシュテルング効果

アインシュテルング効果 問題解決の際、個々の問題を吟味して対処せず、過去の成功事例に固執する傾向。 【解説】 アインシュテルングとは、ドイツ語で「構え」を意味する言葉です。何かの問題の解決に取り組んでいる際、既に身に着けた解法を用いようとして…

エコーチェンバー現象

エコーチェンバー現象 自分に近い意見や情報ばかり集まる空間にいると、自分の意見が正しいと思い込んでしまう現象。 【解説】 エコーチャンバーとは、音楽録音用の残響室の事です。閉鎖された空間で音が残響を生じるように設計されています。 そこから転じ…

代表性ヒューリステック

代表性ヒューリステック 人は、ある特定のカテゴリーの中において代表的な例、典型的な例を実際の発生確率よりも過大に評価する傾向にある。 【解説】 ヒューリステックとは、人が意思決定において無意識に使っている法則、経験則のことです。日々の日常にお…

同調圧力

同調圧力 少数意見が多数意見に合わせるように誘導される現象。 【解説】 同調圧力は平たく言うと、「空気を読んでみんなと合わせろ」ということです。みんなに合わせなければ異端者として見られ、組織やグループから浮いた存在になってしまいます。 少数意…

オッカムの剃刀

オッカムの剃刀 ある事柄の説明に際し、必要以上に多くを仮定すべきではない。 【解説】 オッカムとは14世紀の哲学者・神学者の名前です。オッカムの剃刀の考え方自体は、11世紀に確立したスコラ哲学にあるのですが、オッカムが多用したことからこのよう…

コンコルドの誤謬

コンコルドの誤謬 大きなプロジェクトほど、中止することが難しい。 【解説】 コンコルドは、イギルスとフランスが共同開発した超音速旅客機です。1969年3月1日に試験飛行を行い、1976年1月26日に運用開始となりました。最大速度マッハ2.2(時速2692㎞)、ロ…

計画におけるグレシャムの法則

計画におけるグレシャムの法則 目の前のルーチンワークに忙殺されて、創造的な業務が後回しになること。 【解説】 グレシャムの法則とは、悪貨は良貨を駆逐する、とも言われる経済法則です。より実質価値の高い通貨がため込まれてしまい、市場に流通するのは…

ホーソン効果

ホーソン効果 人に見られたり、関心を持たれることでパフォーマンスが向上する効果。 【解説】 1924年から1932年までアメリカのウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場において、作業条件を変えることが労働者の作業能率にどう影響するのか、についての…

衒示的消費

衒示的消費(ゲンジテキショウヒ) 周囲からの羨望を得るためにムダ使いをする行為。 【解説】 人間は感情の生き物です。自分を良く見せたい、他人の羨望を浴びたいとの思いから必要以上の買い物をしてしまうことがあります。これを衒示的消費、誇示的消費、…

ダニング=クルーガー効果

ダニング=クルーガー効果 能力の低い人が自分を過大評価する傾向。 【解説】 コーネル大学の心理学者であるディビィッド・ダニングとジャスティン・クルーガーの研究により提唱された心理学的現象です。学生に演繹的思考、帰納的思考、英文法、ユーモア等を…

返報性の原理

返報性の原理 人は借りがあると感じると、お返しをしないといけないと思う。 【解説】 人は社会的な動物であり、共同生活を送るためには自分一人だけが得をするわけにはいきません。相手に何かをしてもらえば、そのお返しをしないといけない。 返報性の原理…

共有地の悲劇

共有地の悲劇 多数の者が利用できる共有資源は、乱獲が発生してやがて枯渇してしまう。 【解説】 共有地の悲劇は、「コモンズの悲劇」とも言われる経済学における法則です。アメリカの生物学者ギャッレット・ハーディンがサイエンスに発表した論文で知られる…

サンクコストの呪縛

サンクコストの呪縛 既に支出した費用にこだわり、意思決定を誤ってしまう現象。 【解説】 サンクコスト(埋没原価)とは、既に支出してしまい回収できない費用のことです。既に支出しても自動車の様に中古品市場で販売できるのならば、サンクコストには該当…

一貫性の原理

一貫性の原理 人は自分の言動に一貫性を保とうとする。 【解説】 一度、行った言動に反する言動は取りにくいものです。自分を否定するようですし、他人の目を気にしてしまうことも原因としてあります。相手に「前と言っていたことが違う」と受け取られれば、…

イエス・セット

イエス・セット イエスと答える軽い質問を繰り返して、本題の質問にイエスと答えるように誘導する交渉術。 【解説】 人は軽い質問に何度も「イエス」と答えていると、次の質問にも「イエス」と答えてしまう傾向があります。 いきなり本題の質問をしても「イ…

ローボールテクニック

ローボールテクニック 一旦、提案を受け入れると、直後に条件を引き上げられても同意してしまう心理。 【解説】 ローボールテクニックは、 アリゾナ州立大学のロバート・チャルディーニ教授の実験で知られるようになりました。その実験とは、学生を2つのグ…

ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック

ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック 最初は断られることを前提にわざと大きな要求をして断られると、徐々に要求のレベルを下げていき、最後に本当の狙いの要求を通す技法。 【解説】 ます断られることを前提にわざと大きな要求をします。当然、断られます…

フット・イン・ザ・ドア・テクニック

フット・イン・ザ・ドア・テクニック 最初,に小さな頼みごとを承諾させ、次第に大きな頼みごとを承諾させていく手法。 【解説】 フット・イン・ザ・ドア技法は、段階的要請法ともいわれます。訪問営業のセールスマンが開けさせたドアを閉められないように足…

少数の法則

小数の法則https://blog.hatena.ne.jp/utann/utann.hatenablog.com/edit?entry=26006613635587801 少数の法則 データの数が少ないほど極端な結果を得やすく、それを全体の傾向として見做してしまう心理。 【解説】 少数の法則は、 心理学者のエイモス・トベ…