レス・イズ・モアの法則
物事は簡単にしたほうが価値が上がる。
【解説】
レス・イズ・モアの英語表記は「Less is more」ですから、直訳すれば「少なくすれば多くなる」。アメリカでよく使われている人生訓です。その意味は、物事はシンプルにすれば、価値が増える、ということです。
【信憑性】
シンプルにするには不要な部分を捨てる必要があります。不要な部分を捨てるには、何が本当に必要なものか、を見きわめなければなりません。物事の本質を見抜くことが必要なのです。
日本にも「断捨離」という言葉があります。
断 入ってくる要らないものを断つ
捨 手元のいらないものを捨てる
離 物への執着から離れる
という意味であり、ヨガの行法である断行・捨行・離行に由来しています。
我々は、つい手に入るものなら手に入れようとし、いつか使うだろうと物をためため込み、もったいないからと捨てるのを躊躇してします。中々実践できないからこそ、戒めとして「レス・イズ・モア」や「断捨離」という言葉があるのでしょう。
また美術や音楽、建築などの分野では、装飾的な部分を切り捨てるミニマリズムという表現方法もあります。
【適用例】
そもそもが人生訓ですから、あらゆる場面に適用できます。
机の上を整理すれば、必要な書類を探す手間が省けて効率的なります。無駄な作業が省ければ、自由に使える時間が増え、有効的に時間を使うことができます。
情報も冗長な部分を捨ててシンプルにすれば、真意を正確に相手に伝えることができます。余計な情報があれば、その解釈で齟齬が生じる可能性が高くなりますが、伝える情報をシンプルにすればその心配もありません。
また広告のコンテンツやWEBサイトのデザインなど、顧客とのコミュニケーションにおいて心掛けておきたい法則です。
何が本当に重要なのか。
何が本当に必要なのか。
常に持っておくべき問題意識です。