マネジメントの第一歩

ビジネスのヒントを綴っています

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

プルースト効果

プルースト効果 香りを嗅ぐことにより、その時の記憶や感情が蘇る現象。 【解説】 プルースト効果は、フランスの作家マルセル・プルーストの名前に由来します。プルーストの作品「失われた時を求めて」では、物語の語り手が紅茶に交じったマドレーヌの味をき…

実業家の一言(1)

インターネツトなどは、 一方的に多くの人に同時に情報伝達するにはすばらしい手段ですが、 単なる「情報の交換」ではなく、 「意思の交換」をするにはダイレクトで会うのが一番です。 キャノン株式会社 代表取締役会長兼社長CEO 御手洗富士夫 1995年…

中小企業のオープンイノベーションへの取り組み(2)

中小企業のオープンイノベーションへの取り組み(2) まだまだ緒についたばかりのオープンイノベーションですが、実際にどんな相手と連携しているのでしょうか。 最も多いのが「同業種の国内中小企業」であり47.3%と半分近い値です。次に「異業種の国内中…

中小企業のオープンイノベーションへの取り組み(1)

中小企業のオープンイノベーションへの取り組み(1) 近年、外部経営資源の活用の一環として、オープンイノベーションへの取り組みが進んでいます。 まずは外部の組織と連携する目的を確認いたしましょう。 製造業、非製造業ともに「外部の専門ノウハウを活…

収益性分析(1)-総資本経常利益率

総資本経常利益率 総資本を使った事業活動で、どれだけ経常利益を稼ぎ出したか。 【計算式】 総資本経常利益率は、下記の式で求めます。 【評価】 この指標はROAとして紹介されることもあります。業界により平均的な数値が異なりますので、まずは業界平均…

パレートの法則

パレートの法則 全体の数値の大部分は、全体を構成する一部によって生み出されている。 【解説】 80:20の法則、ニハチの法則とも呼ばれる超有名な法則です。イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートによる所得分布の分析から生まれました。 全体の8…

中小企業の働き方改革への取り組み

中小企業の働き方改革への取り組み 日本の人口は2013年の12,730万人をピークに減少しており、2030年には11,661万人になると予測されています。 人口が減るため労働力不足になることは確実であり、その解消には女性や高齢者などの働き手を増やす、出生率を上…

日本における能力開発の実態

日本における能力開発の実態 能力開発に関してマクロの視点で見てみます。 次のグラフはGDPに占める能力開発費の国際比較です。 アメリカが断トツです。日本は散々たる有様。イタリアの半分もありません。それどころか減少しています。5年ごとの集計のた…

目標達成の4段階 WOOP

目標達成の4段階 WOOP 1 願い(Wish) 2 成果(Outcome) 3 障害(Obstacle) 4 計画(Plan) WOOPとは、ニューヨーク大学のガブリエル・エッティンゲン教授による目標達成のための4つの段階です。「願い(Wish)」「成果(Out…

売上高分析(2)-売上高成長率

売上高成長率 前期の売上に対して、当期の売上はどの程度成長したのか。 【計算式】 売上高成長率は、下記の式で求めます。 【評価】 この指標は、売上高増加率、売上高伸び率とも呼ばれます。 成長著しいベンチャー企業であれば高くなり、成熟した中堅・大…

レザーブレード

レザーブレード 本体を安く販売し、消耗品を高く販売するビジネスモデル。 【ビジネスモデルの内容】 アメリカの発明家キング・キャンプ・ジレットが発明した安全カミソリの事業化にあたりひと工夫します、カミソリ本体を大学や軍隊に寄付し、その替え刃を受…

中小企業における知的財産権の活用

中小企業における知的財産権の活用 日本の中小企業数は約358万社であり全企業数に占める割合は99.7%、付加価値額では52.9%となっています。しかし、特許出願となると中小企業の割合が随分と低くなります。 特許出願件数も特許現有権利件数も15%に届いてお…

中小企業の海外進出

中小企業の海外進出 2020年版中小企業白書では、中小企業の海外進出を分析するにあたり、中小企業に期待される役割・機能を4つに分けています。 ①グローバル型(グローバル展開をする企業) ②サプライチェーン型(サプライチェーンでの中核ポジションを確保…

変動費極少化

変動費極少化 費用は固定費と変動費に分けることができます。これを固変分解といいます。 固定費は労務費や通信費、光熱費などであり、生産量に関わらず一定額が発生する費用です。規模の経済や範囲の経済によって、製品一つ当たりの固定費を分散させること…

ドラッカーの一言(3)

組織の中でひとりでに発達するのは、 無秩序であり 摩擦であり いい加減な仕事だけである。 経営学者 ピーター・F・ドラッカー ドラッカーは、1909年11月19日にオーストリアのウィーンで生まれたユダヤ系オーストラリア人です。 2005年11月1…

2対6対2の法則

2対6対2の法則 集団は、上位2割、中位6割、下位2割で構成される。 【解説】 集団の中での構成員の働きぶりを見ると、上位2割が生産性が高く優秀であり、中位6割が普通の人、下位2割が生産性が低い怠け者という分類ができる、という法則です。 別名…

中小企業の新事業分野への進出状況(2)

中小企業の新事業分野への進出状況(2) 新事業分野へ進出した中小企業の業績は、どのように変化したのでしょうか。 販売単価と販売数量の関係で確認します。 販売単価が上昇し販売数量も増加した企業は36.0%となっています。 かなりの数の企業が業績向上に…

中小企業の新事業分野への進出状況(1)

中小企業の新事業分野への進出状況(1) 2020年版中小企業白書から、中小企業の新事業分野への進出状況を確認します。 新事業分野ですから、自社の事業と異なる分野の事業への進出状況です。 白書では製造業と非製造業と分けて集計しています。製造業で16.6…

中小企業の新事業領域への進出状況

中小企業の新事業領域への進出状況 同じ業界内で下請けから脱してメーカーになるように、上流か下流かの新事業領域へ進出している中小企業の割合はどれくらいなのでしょうか。 2020年版中小企業白書より、そのデータを紹介いたします。 データでは製造業と非…

中小企業の事業領域

中小企業の事業領域 2020年度版中小企業白書では、商品を企画、開発・設計、組立・製造、販売、サービスと価値創造のつながりをバリューチェーンとし、そのバリューチェーンの事業領域別に中小企業の割合を紹介しています。 「最終製品の組立・製造」が20.3…

中小企業の競争戦略

中小企業の競争戦略 2020年度版中小企業白書(以下:白書)に面白いアンケートやデータが紹介されています。 競争戦略と言えば、マイケル・ポーターの3つの競争戦略が有名です。他社との優位性と対象市場の観点で、低価格で広い市場を狙う「コスト・リーダー…

ドラッカーの一言(2)

現実は必ず変化する。 経営学者 ピーター・F・ドラッカー ドラッカーは、経営学者とか未来学者とか呼ばれることがありました。 ですが自分では、社会生態学者と名乗っていました。 彼の著書には企業だけでなく、非営利組織や社会全体に関する記述もあり、考…

ドラッカーの一言(1)

戦略とは 「我々の事業は何か」 「どのようなかたちであるべきか」 「どのようになるのか」 という問いに対する答えである。 経営学者 ピーター・F・ドラッカー マネジメントを発明したと言われるドラッカー。 「賢人たちの一言」では多くの賢人たちに登場…

売上高分析(1)-目標売上高達成率

目標売上高達成率 目標とする売上高に対して、どれだけ達成したのか。 【計算式】 目標売上高達成率は、以下の式で求めます。 【評価】 一般的には100%以上、つまり実績売上高が目標売上高を上回っていれば良好な営業成績と言えます。 しかし、目標売上高を…

固定費分散

固定費分散 企業の利益は、下記の式で表すことができます。 売上-費用=利益 この式より利益を増やすには、売上を増やすか費用を減らす、あるいはその両方が必要となります。 更に費用は、固定費と変動費に分けることができます。固定費用を減らせば利益が…

地域ドミナント

地域ドミナント 特定地域に集中的に出店することで、その地域のニーズを独占して競合を排除し、配送などの効率を向上させるビジネスモデル。 【ビジネスモデルの内容】 このモデルは、実店舗を展開する小売業、サービス業に適しています。特定地域に高密度で…

組織を強くする4要素

組織を強くする4要素 TEAM Technology・・・技術 Emotional・・・感情 Activity・・・行動 Motivation・・・動機付け T 技術 コミュケーションのツールとして情報機器は必須のアイテムです。特にリモートワークを導入していくには、最新の技術を装備した情報機器や情報…

1万時間の法則

1万時間の法則 特定の分野で一流になるには、1万時間の練習が必要である。 【解説】 この法則は、英国生まれの作家マルコム・グラッドウェル氏が、その著書「天才!成功する人々の法則」(講談社 2009年)で紹介しています。 その根拠には、フロリダ州立大…

ご挨拶

ご挨拶 初めまして。 雪乃進と申します。 中小企業診断士、社会保険労務士、産学官連携コーディネータとして活動しております。また中小企業診断士試験の受験指導も行っています。 本ブログは、これまで雪乃進が得た経営に関する知識や経営について考えてい…