中小企業の事業領域
2020年度版中小企業白書では、商品を企画、開発・設計、組立・製造、販売、サービスと価値創造のつながりをバリューチェーンとし、そのバリューチェーンの事業領域別に中小企業の割合を紹介しています。
「最終製品の組立・製造」が20.3%、「サービス・メンテナンス」が17.3%、「部品の製造」が13.9%と高い値を示しています。
次は事業領域別の営業利益率です。
ここでは「最終製品の開発・設計」が4.0%と最も高く、「サービス・メンテナンス」が3.9%、「素材の製造」3.5%、「部品の製造」3.5%と続きます。
自社の営業利益率と比較して、いかがでしょうか。
白書では、自社が属する業種のサプライチェーンの中で、どの事業領域が最も営業利益率が高いと考えるかを紹介しています。
「サービス・メンテナンス」が最も高く19.1%、「最終製品の販売(対消費者)」が18.7%、「最終製品の組立・販売」が17.2%です。消費者に近い下流の事業領域の営業利益率が高い、と考えられいます。
実際の自社事業領域とクロスさせれば、面白いデータになったかと思います。
果たして自社の事業領域を儲かる事業と考えているのか。
どれくらいの企業が、他の事業領域のほうが儲かると考えているのか。
「隣の芝生は青くみえる」と言いますからね。
(図表は2020年度版中小企業白書より引用)