中小企業の新事業分野への進出状況(2)
新事業分野へ進出した中小企業の業績は、どのように変化したのでしょうか。
販売単価と販売数量の関係で確認します。
販売単価が上昇し販売数量も増加した企業は36.0%となっています。
かなりの数の企業が業績向上に結び付いていることが確認できました。
では営業利益率における影響は、どうなっているのでしょうか。
販売単価が上昇し販売数量も増加した企業は1.7pt上昇させています。
たとえ販売単価が低下しても、販売数量が増加した企業は1.6pt、販売数量が減少した企業でも0.8ptほど営業利益を上昇させています。
進出した事業分野によっては平均的な販売単価の違いや市場の大きさにより販売数量が異なってきますので、このような結果が生じても不思議ではないでしょう。
(図表は2020年度版中小企業白書より引用)