ユニフォーム効果
ユニフォームを着用することにより、人の印象が変わる効果。
【解説】
看護士のユニフォームを着ている人は優しく見え、警察官のユニフォームを着ている人は正義感が強く真面目に見えます。このようにユニフォームの持つイメージによって着ている人のイメージが形成されることをユニフォーム効果と言います。
ユニフォーム効果には、次の両面があります。
①見ている人 ユフォームのイメージを着ている人に被せる。
②着ている人 自分の言動をユニフォームのイメージに合わせようとする。
また同じユニフォームを着ている者同士では、連帯感が生まれます。ユニフォームを着ている集団が好ましいと判断すれば、その集団に属して同じユニフォームを着たい、との欲求を生みます。
【信憑性】
ユニフォーム効果は、感覚的に納得できるのではないでしょうか。野球やサッカーで応援している者同であれば試合場で初めてあった人でも、同じユニフォームやチームカラーの帽子などを身につけていると親近感が沸き「一緒に応援しよう」という気持ちになります。
また女子学生の場合、あの制服を着たい、という憧れで受験校を選ぶこともあります。
特定の職業とユニフォームの関係は、ユニフォームがその職業の持つイメージに合うようにデザインされています。その職業に求める期待がユニフォームにより具体化されていると考えられます。
【適用例】
職場で制服を着ることを義務付けることにより、次のような効果がもたらされます。
①連帯感を醸成する
②役割を自覚させる
③職場の規律を守らせる
尚、ユニフォーム効果を悪用することも可能です。カルト教団などでは統一したユニフォームを着せることで、没個性の状態を作り個人を組織内部に埋没させてしまうことを狙っています。ユニフォームが、洗脳の一手段となるのです。