中小企業・小規模事業者の現状 業績
2021年版中小企業白書では、中小企業・小規模事業者の業績も紹介されています。
売上高では、中小企業も大企業もリーマン・ショックで大きく落ち込んでいます。その後、中小企業の回復幅が大きく一時期、大企業の売上高を超えていますが、2011年第3四半期以降大企業の売上高が中小企業の売上高を超えています。
大企業も中小企業も2019年から売上高が減少しています。この傾向に感染症の影響が加わり、低下を続けています。
続いて経常利益の推移です。リーマン・ショック以後、緩やかな回復基調を続けていた経常利益ですが、大企業では2019年以降、中小企業も2020年以降減少に転じています。ですが足下での中小企業においては、上昇の兆しが見えます。
次のグラフは業種別に見た2020年の前年比の売上高です。
やはり 2020年第2四半期の落ち込みが激しいです。特に「生活関連サービス業、娯楽業」で71.8%、「宿泊業、飲食サービス業」で43.3%と大幅な落ち込みとなっています。その後、減少幅は小さくなっていますが「生活関連サービス業、娯楽業」では第4四半期でも37.1%の減少となり影響が長引いているようです。
2020年の中小企業の業績を見てきました。業種により程度の差はありますが、感染症が中小企業の業績を低下させた現状を確認することができました。
(図表は2021年版中小企業白書より引用)