マネジメントの第一歩

ビジネスのヒントを綴っています

ビル・ゲイツの法則

ビル・ゲイツの法則

 怠け者ほど役に立つ。

 

 【解説】

 マイクロソフトの共同創業者兼元会長兼顧問のビル・ゲイツ。彼は一番怠けている者にこ難しい仕事を任せたそうです。

彼は、怠け者は怠けるために要領がいい、という共通する特徴に気づきました。仕事を簡単に済ませる方法を工夫し、利用できるソフトやツールを使いこなし、自分がやらなくても良い業務は人に頼む。怠けるには、怠けるための才能も必要なのです。

 

【信憑性】

 一見、なるほど、と思わせるビル・ゲイツの法則ですが、怠け者全てが要領がいいわけではないでしょう。当然、真正の怠け者もいるはず。もっともマイクロソフトの話であれば、そもそも優秀な人が多かった、とも言えそうです。

 

見た目は怠け者だが実は切れ者、を見抜いたビル・ゲイツの人を見る目こそが、この法則を成立させているのではないでしょうか。

 

【適用例】

日本にも「物くさ太郎」の物語があります。

働かず寝てばかりの男に、村人がみんな嫌がる奉公へと担ぎ上げたところ、見違えるように仕事をしはじめます。貴族の女官を見初めた物くさ太郎は口説こうとしますが、嫌がる女官は謎かけを出して逃げようとします。ところが、彼は見事、謎かけを解いて女房に射止めてしまいました。結婚のため風呂に入れ垢を落とすと、なんと美男子が現れた。噂を聞きつけた帝と面会すると、仁明天皇の後裔であることが分かりました。

人は見かけによらない、ということでしょうか。

 

誰にどんな仕事をまかせるかを決めるには、見かけではなく、その人の本質を見抜く慧眼が必要です。