中小企業における優位性の価格への反映状況(2)
引き続き中小企業における優位性の価格への反映に関して、具体的にどのような工夫が行われているか見ていきます。
BtoBでは「写真による説明」46.7%、「現物の提示」44.0%、「書面による詳細な説明」42.3%が優位性発信の際の工夫として上位3位です。価格への反映状況では「製品・サービスへのネーミング」が56.4%と最も高くなっています。優位性発信への工夫が16.8%でしかありませんが、BtoBといえども「製品・サービズへのネーミング」が重要なことが分かります。
次にBtoCでどのような工夫がなされ、価格に反映されているかを確認します。
BtoB同様、「写真による説明」58.5%、「現物の提示」38.6%が上位2位を占めていますが、3位には「短文でのコンセプトやキャッチコピーの作成」36.2%が入っています。消費者向けに優位性が分かりやすい工夫をしている様子がうかがえます。
しかし、一番価格に反映されているのは「数値を用いたPR」で67.6%となっています。工夫としては16.4%しか取り組まれていないにもかかわらず、BtoCとはいえ数値での工夫が有効であることが分かります。あまり取り組まれていないがゆえに、結果として価格への反映に有効なのかもしれません。
(図表は2020年度版中小企業白書より引用)