マネジメントの第一歩

ビジネスのヒントを綴っています

マネジメントサイクル PDCA

マネジメントサイクル PDCA

Plan 計画

Do 実行

Check 評価

Action 修正

 

言わずと知れたPDCAサイクル。第二次世界大戦後、統計的品質管理をテーマにエドワーズ・デミングが行った講演で知られるようになった継続的改善手法です。これが経営全般で管理ツールとして使用されるようになり、広く普及しました。

①PLAN 計画

目標を設定して、具体的な達成方法を検討します。目標の設定には、いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どうやって(How)、いくらで(How much)を決める必要があります。

目標には定性的な目標と定量的な目標がありますが、Checkしやすいように定量的な目標を欠かすことはできません。

 

②Do 実行

目標を実現するために、計画を実行します。ここでも後にCheckするために途中経過や進捗状況を記録します。

 

③Check 評価

設定した目標をどこまで達成できたのか、計画したアクションプラン通りに実行できたのか等を評価します。目標を達成できなかった場合は、そもそも計画が正しかったのか、あるいは実行段階で問題がなかったのか確認致します。また目標が達成できても、なぜ上手くいったのか、目標のレベルが妥当であったのか等を確認致します。

 

④Action 修正

評価に基づき、改善策を立案します。改善策に基づき、計画を見直して次のPDCAサイクルを回していきます。

 

しかし、PDCAサイクルを意識するあまり、その手順を固執する事態に陥ってしまい経営にスピード感が失われる弊害が生じるようになってきました。まして変化のスピードが速くなり、不確実な経営環境下では目標や計画が陳腐化するのも早くなります。そこで経営陣はPDCAサイクルの高速回転を要求するのですが、これが現場の疲弊を招きます。また計画外のことは排除されるため、イノベーションを阻害するという弊害も指摘されています。

元来、品質管理の改善の一手法でしたが、日本では経営全般に応用されていることが国際市場における日本企業の競争力低下の原因だとも言われています。

デミング自身もPDCAではなく、Checkを研究を意味するStudyに代えたPDSAであるべきだ、と論じています。