売上高金融費用比率
売上高に占める金融費用の割合
【計算式】
売上高金融費用比率は、以下の式で求めます。
【評価】
金融費用は、支払利息、割引料、手形売却損を合計した費用です。この指標は低いことが望ましいのですが、積極的な投資を行って借入金が増えた場合、支払利息が増えて指標の値が高くなることもあります。従ってP/LだけでなくB/Sの内容も見なければ、良否の判断はできません。
支払利息だけで計算した場合は、売上高支払利息率と呼び、下記の計算式となります。
また支払利息から受取利息と受取配当金をマイナスした場合、売上高純金利負担率と呼びます。この比率がマイナスの場合は、支払利息よりも受取利息、受取配当金が多いことを意味し、金融黒字の状態です。
製造業の場合、売上高純金利負担率が3%以内ならば健全、3%超5%以内ならば要注意、5%超7%以内ならば危険、7%を超えると倒産の懸念アリと言われています。
従って売上高純金利負担率は、安全性を表す指標でもあります。
【改善策】
支払利息を減らすには借入金を返済しなければなりません。B/Sの内容を分析し、遊休資産があれば売却して借入金返済の原資とします。積極的な投資が計画通りの成果を上げていないのであれば、経営戦略から見直す必要があります。