プラットフォーム
顧客同士が出会う場を提供する。
【ビジネスモデルの内容】
顧客が集まる場を提供し、そこでの顧客同士の出会いが顧客に価値をもたらします。顧客は、より多くの顧客と出会うことで価値を生み出す機会が増えます。また参加すればするほど価値が生まれますので、一度参加したプラットフォームから離脱する可能性は低く抑えられます。
株式市場のように一方が売り手となり、もう一方が買い手となる場を提供するケースもあります。
【ビジネルモデルの根幹】
このビジネスモデルの根幹には、「場の提供」と「ネットワーク外部性」があります。
場の提供における場は、オークションのような売買の場、SNSのような交流の場、特定の情報を共有する場など様々な形態があります。
ネットワーク外部性とは、参加者数が増えれれば増えるほど参加者の利便が向上する現象です。これにより参加するインセンティブが生まれることになります。
【応用例】
このビジネスモデルはインターネットと非常に相性が良いモデルです。ヤフオクやモバオクのようなオークションサイト、Facebookやmixiのような交流サイト、動画に特化したYouTubeやTikTokなどその種類も多様です。
しかし、インターネットの登場を待つまでもなく、株式市場や青果市場・鮮魚市場などこのビジネスモデルは古くからあります。「市場」と呼ばれる存在は、このビジネスモデルであると考えてよいかと思います。
またJCBやマスターカードなどのクレジットカードもこのビジネスモデルの一種です。
【問題点】
まず最初の参加者をどのように集めるか、が問題になります。参加者がある程度集まればネットワーク外部性により参加者が集まりますが、参加数が少ないとネットワーク外部性の働きが弱く、新たな参加者を吸引することができません。
更に、どのように課金するかも設計しておかなければなりません。
①課金のタイミング
会費制にするのか、利用ごとに課金するのか
②課金の対象者
利用者双方に課金するのか、クレジットカードのように事業者側に課金するのか
③課金と集客の関係
最初から課金するのか、最初は無料で集客して途中から課金するのか
多様な利用者を想定して、ネットワーク外部性が大きくなる課金の方法を検討する必要があります。