マネジメントの第一歩

ビジネスのヒントを綴っています

ネットワーク外部性

ネットワーク外部性

 ネットワーク外部性は、同じ商品、同じサービスを利用する人が多ければ多いほど、利用者の便益が増加していく現象の事です。

典型例に電話があります。電話網に繋がる人が多ければ多いほど、沢山の人とコミュニケーションが取れるようになります。仮に100人が使用している電話網Aと1,000人が使用している電話網Bの2つの回線があった場合、新たに電話網に加わるとしたら特段の事情がない限りより多くの人とコミュニケーションができるBの電話網を選択するでしょう。すると既にBの電話網を使用している人にとっても、コミュニケーションができる相手が一人増えたことになります。

このように利用者が増えれば増えるほど便益が増すこと自体が、そのネットワークに参加する動機付けになるのです。

但し、同時に多くの参加者が利用すると回線がパンクしてしまい通話ができなくなります。交通渋滞も同じ道を同時に多くの車が利用するために発生します。このように利用者が多すぎるために便益が減少することを負のネットワーク外部性と呼びます。

ネットワーク外部性をベースにビジネスモデルを検討する場合、利用者数の上限となる制約をどうのように回避するかを考えておく必要があります。