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収益性分析(7)-売上高営業利益率

売上高営業利益率

事業の営業力は、どれくらいなのか。

 

【計算式】

売上高営業利益率は、下記の式で求めます。

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【評価】

 売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いたものが営業利益です。その企業の営業力を示す指標であり、プラスであることは勿論、できるだけ高いことが望まれます。

業種によってレベルは異なりますが、総じて5%程度なら平均的、10%なら満足、15%なら高収益となります。

販売費及び一般管理費は、自社でコントロールしやすい費用です。経費削減により一時的に売上高営業利益率を高くすることはできますが、販売活動を制限してしまうと将来の売上の低下を招くことになりますので注意が必要です。

尚、営業利益に受取利息、配当金を加えた事業利益が売上高に占める割合を示す売上高事業利益率は、次の式で求めることができます。

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【改善策】

売上総利益率が問題ないにも関わらず売上高営業利益率が低い場合、販売費及び一般管理費を見直すことになります。販売費及び一般管理費には多くの費用が含まれてくまれているため、それぞれの費用に分けて検討しなければなりません。

広告宣伝費や旅費交通費は費用対効果の面から削れるものは削り、必要なものは必要に応じた予算を組みます。

人件費は削減という観点より、業務の効率化の観点で検討します。そのためには情報化への投資などが新たに必要になることもあります。経費削減ではなく、仕事のやり方を見直す良い機会、と捉えて前向きに取り組たいものです。