マネジメントの第一歩

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論争をなくす4ルール

論争をなくす4ルール

1 落ち着いてゆったりとしたペースで話す

2 傾聴する

3 相手の気持ちにラベルを貼る

4 相手に考えさせる

 

エリック・バーカーの著書「残酷すぎる成功法則」では、人質交渉と臨床心理学を参考にして論争をなくす4つのルールが紹介されています。論争を無益な罵り合いにしてしまうのではなく、有効的な話し合いにできる方法です。

 

1 落ち着いてゆったりしたペースで話す

相手に怒鳴られても、腹を立てて怒鳴り返してはいけません。怒鳴り返すと相手は更に興奮してしまい、更に感情的になっていきます。落ち着いて、ゆったりとしたペースで話すことで、時間とともに相手の感情も静まっていきます。

 

2 傾聴する

相手の話にしっかりと耳を傾け、また、そうしていることを相手に知らせます。相手が話している時には、自分の意見を差し挟まないように注意します。相手の言うことを批判せず、ひたすら耳を傾けます。時折、相手の話に相槌を打つことで、ちゃんと話を聞いていることが相手に伝わります。

 

3 相手の気持ちにラベルを貼る

相手の気持ちに焦点を合わせます。「それは辛いですね」とか「怒るのも無理はないよ」と言い、相手の気持ちに共感します。自分の考えと違っていても、いきなり否定するのではなく、まずは相手の話を聞くことに集中します。

 

4 相手に考えさせる

相手の感情を静めて、考えるように誘導します。例えば「私に何をしてもらいたいですか?」のように、イエス、ノーで答えられない考えることを必要とする質問をします。こちらから解決策を示して同意させようとせず、相手に解決策を考えさせると実行される確率が高まります。自分の言っていることが理にかなっているか、相手に考えさせるのです。

 

経営学者のチェスター・バーナードは組織の成立条件として、①共通目的。②貢献意欲、③コミュニケーションを挙げています。組織内では論争ではなく、良好なコミュニケーションを交わすことを心掛けたいものです。