目標設定の4要件
第一要件 目標の困難度
第二要件 目標の具体性
第三要件 目標の受容
第四要件 フィードバック
心理学者のエドウィン・ロックとゲイリー・レイサムは、1984年に目標設定理論を発表しています。目標設定理論は、「ある状況下で、自分が行動の主体であり、行動を制御できており、外部からの要請に応えていること」である自己効力感をベースにしています。この理論では、以下の目標の4つの要件を説いています。
第一の要件 目標の困難度
簡単に達成できる目標よりも、何とか達成できるレベルの目標のほうが達成した時の自己効力感が大きくなります。そして努力を続けようというモチベーションが生まれます。
第二の要件 目標の具体性
曖昧な目標よりも具体的な目標のほうが、結果が明確になります。そのためモチベーションが向上し、いつまでに何をするべきか行動の方針を立てやすくなります。
第三の要件 目標の受容
設定された目標を受け入れていてこそ自己効力感が強くなります。押し付けられたノルマでは、モチベーションも上がらず結果に繋がりにくいのです。
第四の要件 フィードバック
目標に対する進捗度合をフィードバックすることで、業務のやり方を見直すことができます。早期に軌道修正できれば修正幅も小さくて済みますが、修正が遅れると無駄な時間と労力が発生した上、修正に多大なエネルギーを要することになります。
目標の設定は、以下の7ステップの順に検討していきます。
①大まかな目標や課題を明確にする
②業績や成果の測定方法を決める
③達成すべき水準やターゲットを明確にする
④目標達成までの期限を具体的に決める
⑤目標に優先順位をつける
⑥目標が複数ある場合、それぞれの困難度と重要度を明確にする
⑦目標達成に必要な準備を行う
目標を設定するときのヒントとして下さい。