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ITツール・システムの導入状況

ITツール・システムの導入状況

 

 前回より感染症流行前後のITツール・システムの活用に関して、2021年版中小企業白書より関連データを紹介しています。

次のグラフは、どのようなITツールが導入されているのかを調査したものです。「人事」や「経理」といった間接業務には、従来よりITツールが導入されていることが分かります。

「新型コロナウィルス感染症流行を契機に導入した」との回答が最も多かったのは「コミュニケーション」でした。前回のブログで感染症流行後に増えたITツール、システムとして「Web会議」と「テレワーク、リモート勤務」でしたから、納得のいく結果かと思います。

尚、コンピュータ上で行う業務の自動化であるRPAの「業務自動化」や「経営分析」においては、導入予定がない企業が6割前後存在しています。

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これらのIT投資は企業の業績にどのような影響を与えているのでしょうか。次のグラフで確認すると、IT投資額が「増加傾向」にある企業では「大きくプラスの影響を及ぼした」が14.5%、「ある程度プラスの影響を及ぼした」が59.9%と、7割強が業績にプラスの影響があったと答えています。

デジタル化の推進が企業の業績にプラスとなる可能性を示唆しています。

 

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(図表は2021年版中小企業白書より引用)