2022年我が国経済の動向
2023年度版の中小企業白書が公開されました。
2022年は、感染症の流行も落ち着きを見せ、感染予防対策も緩和されてきたことから徐々に経済が回復してきています。
回復状況をデータで確認いたしましょう。
実質GDP成長率では前年比1.0%の増加となっています。四半期ごとの推移をみると、第2四半期にプラス成長となったものの3三四半期ではマイナス成長となっています。これは第3四半期に輸入が急増したことが原因です。内需が堅調であることから、第4四半期には前期比0%となっています。
続いて業種別に見た業況判断DIの推移です。
2020年第2四半期を底として製造業、非製造業共に回復基調が継続しています。
2022年は年間を通じでプラスで推移しており、非製造業の回復が顕著です。
白書では消費動向について、消費支出のデータをもって分析しています。
特に感染症の影響を大きく受けた外食、宿泊、交通に関して分析しています。
2021年は、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が発令された期間に感染症流行前に比べて大きく消費が落ち込んでいます。しかし、2022年には財とサービス共に感染症流行前を上回る時期もありました。業種別に見てみると、宿泊や交通ではいまだ感染症流行前の水準に届かず、業種による違いが見て取れます。
(図表は2023年版中小企業白書より引用)