マネジメントの第一歩

ビジネスのヒントを綴っています

2021-01-01から1年間の記事一覧

実業家の一言(8)

デメリットのあるところにこそ ビジネスチャンスはある。 ヤマト福祉財団理事長 小倉昌男 小倉氏は1924年12月13日生。言わずと知れた「クロネコヤマトの宅急便」の生みの親です。宅急便の事業を始めるにあたり、運輸業の規制緩和をめぐり当時の運輸省、郵政…

慣性の利用

慣性の利用 運動している物体が外力を受けない場合、その物体は等速度で運動状態を保持します。これが慣性です。 消費者は何らかの理由により、従来からの購買行動を変えず今後も同様の購買行動を取ることがあります。企業にとっては、これまで通り消費者が…

代表性ヒューリステック

代表性ヒューリステック 人は、ある特定のカテゴリーの中において代表的な例、典型的な例を実際の発生確率よりも過大に評価する傾向にある。 【解説】 ヒューリステックとは、人が意思決定において無意識に使っている法則、経験則のことです。日々の日常にお…

ドラッカーの一言(9)

目的の達成は、 お祝いをするべき時ではなく、 考え直すべき時である。 経営学者 ピーター・F・ドラッカー 1937年、結婚したドラッカーはアメリカに移住します。 イギリスの大手新聞社数社に記事を送る契約をしています。 1938年には彼の両親もアメ…

サブスクリプション

サブスクリプション 個々の商品やサービスに料金を支払うのではなく、一定期間使用できる権利に対して定額料金を支払うビジネスモデル。 【ビジネルモデルの内容】 サブスクリプションとは、元来雑誌や新聞等を一定期間、定額料金で提供することを指していま…

起業家の4つの心得

起業家の4つの心得 1 その事業が成立するかどうかを研究すること 2 その事業は個人にのみ利益をもたらすだけか、 それとも社会にも利益をもたらすかを見きわめること 3 スタートのタイミンングが正しいかどうかを判断すること 4 経営者に適切な人物を抜…

同調圧力

同調圧力 少数意見が多数意見に合わせるように誘導される現象。 【解説】 同調圧力は平たく言うと、「空気を読んでみんなと合わせろ」ということです。みんなに合わせなければ異端者として見られ、組織やグループから浮いた存在になってしまいます。 少数意…

ドラッカーの一言(8)

成果を上げるには、 権限に代えて 責任を中心に据えなければならない。 経営学者 ピーター・F・ドラッカー 1933年、イギリスのロンドンで偶然、ドリスと再会します。 その後、二人は1937年に結婚しました。

収益性分析(10)-売上高売上原価率

売上高売上原価率 売上高に対する売上原価の割合。 【計算式】 売上高売上原価率は、以下の式で求めます。 【評価】 この指標は低ければ低いほど、売上総利益が多くなりますので好ましい状態と言えます。但し、業種・業態により傾向が変わります。サービス業…

実業家の一言(7)

与えられた状況を、 最大限に活用することが人生だ。 ヘッジファンドマネージャー レイ・ダリオ 1949年生まれのダリオ氏は、高校生の時から株式投資を行っていました。ハーバード・ビジネス・スクールを経て、投資銀行であるメリルリンチに就職しています。…

人脈作りの5ステップ

人脈作りの5ステップ 1 元々の友人からスタートする 2 スーパーコネクターを見つける 3 時間と予算を用意する 4 グループに参加する 5 つねにフォローアップする 今やSNSで見知らぬ人とも簡単に連絡を取ることができるようになりました。しかし、SNS…

オッカムの剃刀

オッカムの剃刀 ある事柄の説明に際し、必要以上に多くを仮定すべきではない。 【解説】 オッカムとは14世紀の哲学者・神学者の名前です。オッカムの剃刀の考え方自体は、11世紀に確立したスコラ哲学にあるのですが、オッカムが多用したことからこのよう…

実業家の一言(6)

失った時間とお金は取り戻せないが、 起きた出来事の解釈の仕方を変えることはできる。 getAbstract 創始者 ロルフ・ドベリ getAbstractは、ビジネス書や記事の内容を要約して、オンラインで配信するサービスを行っています。英語、ド…

論争をなくす4ルール

論争をなくす4ルール 1 落ち着いてゆったりとしたペースで話す 2 傾聴する 3 相手の気持ちにラベルを貼る 4 相手に考えさせる エリック・バーカーの著書「残酷すぎる成功法則」では、人質交渉と臨床心理学を参考にして論争をなくす4つのルールが紹介されて…

コンコルドの誤謬

コンコルドの誤謬 大きなプロジェクトほど、中止することが難しい。 【解説】 コンコルドは、イギルスとフランスが共同開発した超音速旅客機です。1969年3月1日に試験飛行を行い、1976年1月26日に運用開始となりました。最大速度マッハ2.2(時速2692㎞)、ロ…

ものづくり中小企業の人材開発への取り組み

ものづくり中小企業の人材開発への取り組み 2020年版ものづくり白書からの最後のデータは、ものづくり中小企業の人材開発への取り組みです。 まずものづくり人材の育成・能力開発の方針を確認します。 ものづくり人材の育成・能力開発方針 既にデジタル技術…

ものづくり中小企業のデジタル化への取り組み

ものづくり中小企業のデジタル化への取り組み デジタル化へ取り組み始めているものづくり中小企業ですが、実際にはどのような取り組みが行われているのでしょうか。 次のグラフは、既にデジタル技術を活用している企業とまだ活用していない企業に分けて確認…

デジタル技術の活用の状況とものづくり現場への影響

デジタル技術の活用の状況とものづくり現場への影響 前回の統計データでは効率化を目指す今後の取り組みとして、「製造・生産等へのICTなどデジタル技術の積極的な活用」が36.5%と高くなっていました。しかし、この項目はこれまでの実際の取り組みでは10…

仕事をゲームのように楽しむ WNGF

仕事をゲームのように楽しむ WNGF 1 勝てる(Winnable) 2 斬新である(Novel) 3 目標(Goals) 4 フィードバック(Feedback) ゲームは楽しい、でも仕事はつらい。つらい仕事をゲームのように楽しむとはできないのか。 その答…

計画におけるグレシャムの法則

計画におけるグレシャムの法則 目の前のルーチンワークに忙殺されて、創造的な業務が後回しになること。 【解説】 グレシャムの法則とは、悪貨は良貨を駆逐する、とも言われる経済法則です。より実質価値の高い通貨がため込まれてしまい、市場に流通するのは…

ドラッカーの一言(7)

現代の組織における経営陣の仕事は、指揮し、命令することではない。 組織に生命をもたらすことである。 経営学者 ピーター・F・ドラッカー ドラッカーは、1931年にフランクフルト大学において国際法で博士号を取得しています。ゼミで教授の代講をした…

ものづくり中小企業の強み

ものづくり中小企業の強み 人材の育成・能力開発が課題であるものづくり中小企業ですが、では強みとしてはどのようなことが挙げられるのでしょうか。 次のグラフはものづくり中小企業からその強みを回答してもらった結果です。 自社の強みの認識(複数回答)…

ものづくり企業の経営課題

ものづくり企業の経営課題 ものづくり企業の経営課題を確認しましょう。 次のグラフは、大企業と中小企業に分けた経営課題です。 ものづくり企業の経営課題(企業規模別) 大企業では「競争の激化」が43.0%、「人手不足」が41.9%、「人材育成・能力開発が…

参入障壁

参入障壁 参入障壁とは、ある企業が新たな市場に参入するときに障害となる事柄です。一方、既にその市場に参入している企業にとっては、負担する必要のない事柄です。新規に参入を検討している企業は、参入障壁を回避する方法を立案しないと市場に参入できま…

ホーソン効果

ホーソン効果 人に見られたり、関心を持たれることでパフォーマンスが向上する効果。 【解説】 1924年から1932年までアメリカのウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場において、作業条件を変えることが労働者の作業能率にどう影響するのか、についての…

収益性分析(9)ー売上高当期純利益率

売上高当期純利益率 売上高に対して、当期純利益をどれくらい稼ぎだしたか。 【計算式】 売上高当期純利益率は、次の式で求めることができます。 【評価】 当期純利益は、経常利益に特別利益を加算し、特別損失と法人税住民税を減算したものです。株主資本変…

製造業における人材確保

製造業における人材確保 2020年度版ものづくり白書では、モノづくり人材の確保と育成に1章を割いて詳細に論じています。 まずは前提として製造業における就業者数の確認です。 製造業就業者数推移 製造業の就業者数は2002年の1,202万人から2019年には1,063…

製造業のデジタル化に必要な人材

製造業のデジタル化に必要な人材 日本の製造業の人材不足は年々深刻化しています。デジタルエンジニアリングを進めるには、特にこれまでとは異なる人材が求められます。 そこでまずは製造業全体での人材確保の状況を見てみます。 製造業における従業員の不足…

ダイレクト

ダイレクト 最終消費者に直接販売することで、中間マージンを省き低価格で提供するビジネスモデル。 【ビジネスモデルの内容】 最終消費者に直接販売するという形態のビジネスは古くからありました。インターネットの普及により、生産者と最終消費者が直接コ…

衒示的消費

衒示的消費(ゲンジテキショウヒ) 周囲からの羨望を得るためにムダ使いをする行為。 【解説】 人間は感情の生き物です。自分を良く見せたい、他人の羨望を浴びたいとの思いから必要以上の買い物をしてしまうことがあります。これを衒示的消費、誇示的消費、…